射水市議会の議会改革
昨年8月の議員全員懇談会において「議会改革検討委員会」が議長の私的諮問として設置されました。条例化されてない委員会ですが、この委員会の大きな使命は、次期の議員定数を何名にするかを決めて議長に答申することでした。また、常任委員会、特別委員会の設置のあり方、運営方法とその有無及び解散、廃止について、本会議、常任委員会、予算特別委員会等議会全般にわたる運営の改革について、さらに市政調査交付金の額と用途の改革等議会全般の改革についてでありました。
この改革委員会では、昨年12月定例会までに3特別委員会の廃止、予算特別委員会の委員長は総務文教委員会委員長が兼務しないで新たに委員長を選任する。また、質問席の廃止と一人当り質問持時間(45分から30分に)を短縮、本会議での代表質問は質疑・答弁で90分、一般質問は45分としました。また、本年3月定例会までに市政調査交付金について月額5万円を2万円減額して3万円とし、会派への支給ではなく議員個人からの請求申請により個人に支給し、個人が管理、支払調書を四半期ごとに指定用紙で作成、議長に報告することになりました。この市政調査交付金の支払調書は、議会のホームページで各議員のものがインターネットで公開されています。現議長は、議長交際費をもインターネットで公開しています。さらに、議員報酬も削減しました。
議会改革検討委員会での決定は、その都度議員全員懇談会で説明され了承され、議会運営委員会で確認、了承されて実施、進められてきました。
それが定数問題については、6月定例議会において保守系の各会派が24名と26名の定数に意見が分かれ、膠着状態が続いていました。そこで正副委員長が仲介調停案として『25名』の案を提出したが不調に終わりました。それを受けてか、議長が一方的に「議会改革検討委員会」を解散すると宣言されました。
その後、議員定数問題は何かスッキリしないまま議長の方針で議会運営委員会において進められ、この9月定例議会で採決されました。議会運営委員会では、一本化調整せず各会派から提案された定数をそれぞれ議員提出議案としました。まず市民創政会と自民議員会の一部が「24名の提案理由」を説明し記名投票の結果は、賛成13、反対20、棄権1で否決されました。続いて自民クラブが「26名の提案理由」を説明し記名投票の結果は、賛成19、反対10、棄権5で可決しました。私は、24名については反対票、26名について賛成票を投じました。この議員定数制定の採決方法は、この種の問題としては過去の先例からして極めて異例な採決でした。これも合併間もない市町村間の大きなシコリとエネルギーであり、一体感の醸成に欠かすことのできない出来事であったようにも私には思えました。
議会改革、議会運営はこれで良しといことはありません。普段の見直し、改革を議会ルールの手続、手順、慣例、慣習に従って淡々と実行していくことであると思いました。
今回、私は議長に対する不信感や議員同志での不信感が募り、意地を張りました。私が所属する自民議員会は「定数24名を軸」においていましたが私は「26名」に賛成しました。私は、改革検討委員会正副委員長の仲介調停案「25名」を支持し強く推進していましたが、24名派は一歩も譲らず不調に終わりました。この不調が、私を依怙地にさせました。今回、自民議員会から私含め4名が「26名」に賛成票を投じました。この4名は、自民議員会の皆様に何かと迷惑をかけましたのでそのケジメをつける意味もあり、また冷却期間をおく必要を感じ、自民議員会を脱会して新会派「誠志会」(22日9月定例議会最終日本会議閉会後、議長宛に届出)を立ち上げ議員活動をすることにいたしました。
今回のこの議員定数問題で多くの事を学ぶことができました。また、議会運営についても教えられ、考えさせられることが多々ありました。今後、この経験を開かれた議会と改革の継続と議会運営においていい方向で活かしていきたい。今後ともご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
※ 射水市議会会派構成
自民クラブ11名 市民創政会7名 自民議員会5名 誠志会4名 (保守系27名4会派)
射水市社民党議員会4名 諸派4名(民主系1名、民主系1名、共産系1名、自民系1名)
合計35名
【誠志会】所属議員 瀧田啓剛、東保 力、高橋賢治、義本幸子 4名